国語60点→94点! 台湾の小学校 最強のテスト勉強方法!

この記事では、台湾の小学校のテストで高い点を取るための勉強方法について紹介します。塾に通わなくても、家庭教師をつけなくても、自宅学習だけでできます。

これは、私と息子が現地の小学校で1年生から5年生になるまで、手探りで試し、何度も失敗し、改良を重ねてやっとつかんだ方法です。お子さんの自信ややる気にもつながるのでぜひ試してみてください。

台湾の小学校には、中間・期末テストがある

 
くまお

小学校1年生から中間・期末テストを受けるんだ。

 
くま子
大変そうね
 
2学期制だから、1年に4回もあるんだよ

台湾・新北市の成績の内訳ですが、授業態度や宿題、出席日数などの評価が60%、テストの点数が40%を占めます。中学進学の際、特に私立を希望する場合は成績が重要になるので、良いに越したことはありません。

でもテスト勉強って、範囲が広くて、見直しや復習が大変ですよね。しかも全て中国語(台湾華語)…こどもに任せても、まだ小さいので一人では何をしていいか分かりません。

台湾の学習塾は塾+学童保育

共働き家庭の多い台湾では、夜遅くまで預かってくれる塾に通わせるのも一つの選択肢です。実際、多くの小学生が毎日(!)塾に通っています。それでは塾のメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット

  • テストの成績が上がる
  • 塾で学校の宿題を済ませられる
  • おやつ(夕食)付き
  • 学校から塾まで、送迎バス有り
  • 夜遅くまで預かってくれるので、共働き家庭には助かる

デメリット

  • 学費が高い
  • 塾の宿題や小テストがある
  • 拘束時間が長いので疲れる
  • 親子のコミュニケーションの時間が少なくなる
  • 食事の栄養面が気になる

台湾の学習塾は、基本的に月曜から金曜まで、毎日あります。放課後、塾の先生が学校の門の外で学生を点呼し、送迎バスで塾へ向かいます。

塾では、学校の宿題をし、授業を受け、塾で用意されたプリントを何枚もひたすらこなします。

学校の宿題についてですが、塾では、宿題を終えたかどうかチェックしてくれますが、中身までは詳しく指導してくれません。やり終えていないと親からのクレームが入るので、生徒が答えが分からずにいると、考えさせるより、答えは○○だよ、と直接正解を書かせることも多いそうです。

夕方にはおやつの時間があります。親が費用を払い、塾側が用意する場合と、子供がコンビニ等で自分で買う場合があります。

塾が終わるのは午後6時前、親のお迎えが遅くなる場合は、預かり時間を延長し、20時や21時まで塾内で過ごします。その場合、夕食は塾の先生が準備します。(屋台の弁当等)

息子の放課後の過ごし方

まず、息子は自由奔放で、勉強が得意ではありません。

以下が、彼の1年生から5年生までの放課後の履歴です。

1年生 自由にのびのびと遊ばせる学童保育に通う
□学校の宿題をして、外を走り回った
□テスト勉強は特にしていなかったので、点も低かった
2年生 英会話教室に通う(学校の英語の授業についていけるように。)
□英語が話せるようになった
□帰宅後、疲れて宿題(解らないところ)をするのが辛かった
□忘れ物が多く、塾の先生に叱られてよく泣いていた
□英語を嫌いになってほしくなくて、辞めた
3年生 別の英会話教室に通う
□帰宅後、疲れて宿題をするのが辛かった
□毎週英会話教室の単語テストがあり、不合格の場合は受かるまで再テストを受けた
□詰め込み型(暗記)の学習法が合わず、半年で辞めた。
3年生後半~5年生 週一回、学校のクラブに参加している
□放課後は自宅で宿題をしている
□気持ちにゆとりが出て、自由時間を楽しむようになった。

「僕・私は勉強が出来ない」のではなく、「効果的な勉強方法をしていない」だけ

テストで結果が出せず、自信が無くなり、自分は勉強が出来ないんだと思うと、やる気を無くし、学習するのが嫌になり、どんどん負のループに落ちてしまいます。私の息子もそうでした。

でも実は「勉強が出来ない」のではなく、「効果的な勉強方法をしていない」だけだったのです。大切なのは、学習したところを繰り返し復習して何度も脳に思い出させることです。その繰り返しで学習内容が脳に定着します。一度だけ学習すると、頭の中の引き出しに閉まったまま、忘れてしまいます。これは子供だけでなく大人もそうです。息子は学童保育や英会話教室では学校の宿題をするのみ、テスト前には教科書をパラパラをめくるくらいで、授業の復習を全くしていなかったことに気づきました。そしてテストの点が悪いのはサポートをしっかりしていなかったから、ということにも気づきました。テストの結果が良くないという理由で自分は落ちこぼれだと思い込んでほしくなかったので、私は息子の復習=記憶の定着の手伝いをしよう!と思いました。

最強!【自修・評量・学習巻】

日本とは違い、情報も少ない中で、じゃあどうやって復習しよう?

手探りの時期

テスト前になると、私が教科書からテストに出そうな箇所をヤマ当てして自作問題を作っていました…でも時間を費やし、ヤマは外れ、点数が取れない…はっきり言って効果的ではありませんでした。

転機

そんな時、同じ学校のママ友二人に相談したのです。一人は3人の子を持つPTA会長、もう一人は子供の成績がクラスナンバーワン。その二人が私に教えてくれたのは、【自修・評量・学習巻】を利用するということでした。

【自修・評量・学習巻】とは

【自修・評量・学習巻】とは何かと聞くと、参考書やドリルのようなものでした。街の小さい書店やネットで買えて、それをやればテストはばっちりだよ、と教えてくれました。学習塾が児童に配布するプリントも、【自修・評量・学習巻】をもとに作成しているそうです。

それぞれの特徴

自修教科書の内容の詳しい解説(参考書)
評量練習問題(ドリル)
学習巻テスト問題

スケジュール表を作る!

ここでは、【自修・評量・学習巻】を使った学習計画を立てます。

台湾では、一学期が始まる前に行事予定が発表されます。テストの日から逆算して学習予定を立てていきましょう。

準備するもの

 カレンダー(月間)

 ふせん

カレンダーは月間タイプを

カレンダーは、一目で一か月分のスケジュールを把握できる月間タイプを使います。大きめのものが見やすくておすすめです。大きい手帳でもOK。こどもが見やすいところに掛けるか、すぐに開ける所に置いておきます。兄弟がいる場合は、人数分用意します。

ふせんを使うメリット

何度もはがせるので、予定の変更も簡単です。

宿題が多い日→参考書は次の日にやればOK
時間に余裕がある日→次の日の分まで早めに取り組める
平日疲れすぎている→土日にまとめてやろう

スケジュールを立てるステップ11

①学校の行事予定表で、中間・期末テスト日を確認する

②カレンダーにテスト日、学校の行事や習い事、旅行などの特別な予定を記入する

固定された予定を先に記入すると、予定のダブりを防げます。

③学校のHPで、使用する教科書の出版社を確認する

必ず学期ごとに確認しましょう。同じ小学校でも、学年や教科ごとで使用する出版社が違います。『翰林』、『南一』、『康軒』などがあります。

④自修・評量・学習巻(測験巻)を購入する

国語
こちらは数学の自修と評量

街の書店や文具店、出版社のHPやネット上で簡単に購入できます。

「自修」は約500元、「評量」、「学習巻」は200元以内です。

⑤テスト範囲を確認する

一冊で一学期分となります。前半が中間テスト、後半が期末テストの範囲に分かれています。目次を見ると分かりやすいです。大体の学校は二期制ですが、三期制の場合の単元もあるので、該当しない単元には×を打っておきます。

赤線を引いたところまでが中間テストの範囲です。

⑥「今日やること」ふせんを作る

我が家の場合は、国語と算数を復習したいので、2教科分の評量・学習巻のふせんを作ります。色を変えると分かりやすいです。

自修は予習や宿題のときに使うので、ふせんは作りません。

⑦カレンダーにふせんを振り分けて貼っていく

評量は、授業で各単元を終わるごとに、復習として取り組みます。

学習巻は評量が全て終わった後、テストの約2週間前から取り組んでいきます。

こどもと一緒にサッと目を通す

自修の目次や中身を見て、一学期で学ぶ内容にサッと目を通します。興味のある単元や、得意そうな単元があったら「ここは楽しそうだね」とパラパラ見ておきます。そのままじっくり読みこむこともあります。

苦手そうな単元は、「ここは難しそうだけど多めに時間をとれば大丈夫だよ」とあらかじめ言っておくことで、取り組むときのハードルも下がります。

DO! 実践

①宿題+「今日やること」をこなしていく

出来上がったスケジュール表にそって、学習を進めていきます。

やり終わったらふせんを外していくので、「やった」「やってない」が一目でわかり、ただ黙々とやるよりも、本人の達成感が全然違います。

②答え合わせはその日のうちにする

答え合わせをして、自分の理解しているところと、解っていないところをはっきりさせます。自修で解説がある場合はよく読んでみましょう。

③親子で一緒に見直しをする

どうして間違えたのか、次はどうしたら間違えないかを一緒に考えます。これをしないと、同じ箇所でまた間違えてしまうので、大変ですが必ず見直しをします。覚えていない漢字はマークしておき、テスト前に書けるか再チェックします。

ビフォーアフター

  国語 中間 国語 期末 算数 中間 算数 期末
3年生  60  74  66  61
5年生  95  96  91  96
+UP +35 +22 +25 +35

3年生(1学期)と5年生(1学期)で比較してみると、国語、算数ともに20点~30点、点数が上がりました。この学習方法を実践して効果が出ました!高学年になると学習内容がさらに難しくなってきますが、6年生まではこの方法でいけそうです。

まとめ

自修で授業の大事なポイントを確認
評量で授業の復習+苦手を把握
学習巻でテスト形式・よく出る問題に慣れる

中間・期末…と繰り返しこの方法で勉強していくことで、学習のコツをつかむことができます。

テスト問題は、各学校の教師が教科書をもとに問題を作ります。【自修・評量・学習巻】は、教科書の出版社が出している参考書なので、重要なポイントや、問題傾向もおさえてあります。

何度も繰り返し問題を解くことで、よく出題される問題や傾向が分かるようで、息子本人もテスト前には、問題を解いていくスピードも速くなってきました。

ちなみに英語、社会、理科は教科書の見直しのみで、自修・評量・学習巻は利用していません。

以上、我が家の経験ですが、少しでも参考になればうれしいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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